Webブラウジング中にショートカット・キー[F12]を押すと起動できる「開発者ツール」が、バージョン8以降のInternet Explorer(以下、IE)には搭載されている。開発者ツールは、現在
開いているWebページのHTMLコード内の各要素をツリー形式でビジュアルに表示したり、Webページ上の要素をクリックして、それに該当するコードを表示したり、HTMLコードやCSSプロパティなどをその場で試しに書き換えてリアルタイムにWebページの表示を変更したりできるなど、Web制作に役立つ機能がそろっている。そういったWeb開発用機能の1つとして、JavaScriptコードのデバッグ機能がある。
IE9では、この開発者ツールが強化され、JavaScriptコードの書式を整形して、見やすく表示する機能が追加された。本TIPSでは、この機能の使い方を説明する。
■開発者ツール(IE9以降)のJavaScriptコード書式整形機能
特に昨今のJavaScriptコードでは、通信量を極力減らして実行速度を高めるなどの目的で、コードの圧縮が行われている。そのため、生のJavaScriptコードは大変読みにくく、実際に稼働中のサイトのJavaScriptコードをデバッグしてみると、JavaScriptコードの解読に時間がかかってしまう場合がある。
圧縮されているJavaScriptコードを解読したい場合には、IE9以降に実装されているJavaScriptコードの書式整形機能が役立つ。
具体的には、開発者ツールの[スクリプト]タブのツールバー上にある[構成]ボタンをクリックして(ショートカット・キーは[Alt]+[Ctrl]+[O]キー)、表示されるメニューから[JavaScript の書式設定]をクリックする。
これにより、JavaScriptコードの書式が整形され、読みやすくなる
こうやって整形された状態でも、もちろんJavaScriptコードをデバッグできる。